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人間の歯は、一本一本があるべき位置、あるべき形、あるべき大きさに決まっています。私はそれを一本一本計測し、その人が本来持っている歯並びを再現します。そうしてつくった入れ歯は、二つと同じものはありません。その人だけのための唯一無二の入れ歯です。それは、保険で大量生産される入れ歯とは全く違うものです。 最近はとくにむずかしい入れ歯づくりが増えて、一つの入れ歯をつくると精も根も尽き果ててしまいます。でも、それが患者さんの口にピッタリ合い、何でも食べられるようになったときの喜びはひとしおです。この患者さんの晴れやかな笑顔を見るために、私はこの仕事を続けているような気さえします。 入れ歯は磨耗しますが、消耗品ではありません。いくらでもメンテナンスができます。そして大事に使えば使うほど、口になじんできます。そしていつしか、患者さんの体の一部になっているでしょう。 「生涯一つの入れ歯」。このことを、みなさんもぜひ心にとどめておいてください。そして一生大事に使い続けてください。
患者さんにぜひ知っておいてもらいたいことをのせておきます。


